店舗を持たずに、紹介制で商品を販売していくモデルをネットワークビジネスといいます。別名マルチレベルマーケティング(MLM)や、マルチ商法ともいいます。
店舗を抱えないことで、小売店や卸売店に中間マージンをとられないことで、コストを最小限におさえる立派な販売モデルです。
ただ、どうしてもイメージが良くないですよね。
それはTVなどのメディアから知ったものや、中には実際に嫌な思いをしたことがある方もいると思います。
ネットワークビジネス、マルチレベルマーケティング(マルチ商法:MLM)、ネズミ講の違いについて
ネットワークビジネス =マルチレベルマーケティング =マルチ商法 =MLM |
ネズミ講 (正式名称「無限連鎖講」) |
合法 | 違法 |
結論から言うと、ネットワークビジネスは合法、ネズミ講は違法なんです。
ねずみ講の開設・運営は禁止され、更に加入すること、勧誘することは禁止されています。罰則もあります。
似たような仕組みの「ネットワークビジネス」と「ねずみ講」。何が違うのでしょうか?
問題1:ねずみ講は商品がない
有名な「ねずみ講」の事件に「天下一家の会」があります。
ねずみ講の仕組み(天下一家の会の事例)
- 会員になった人(説明の都合で「A」とする)は、本部が指定する5代上位の会員に1,000円を送金する。本部には入会金1,028円を送金する。
- Aは、4人の新会員(子会員、1代下位の会員)を勧誘して入会させる。
- 子会員は、4人の新会員(孫会員、2代下位の会員)を勧誘して入会させる。Aから見ると16人(=4²人)の孫会員がいることになる。
- 孫会員以下、同様の活動を行なう。
- ……
- Aの5代下位の会員は1,024人(=45人)になる。その1,024人から各1,000円ずつで合計1,024,000円の配当を受領する。
引用元:wikipedia 天下一家の会事件
この仕組みを見ていただけるとわかるのですが、商品がありません。
ただ「お金を払う」という仕組みになっています。
問題2:無限連鎖のため、上の階層の人が、下の階層の人より必ず儲かる仕組みになっている
「商品がない」という時点で、すでに意味がわかりませんが、もう一つ問題があります。
仮に商品があったとしても、無限連鎖だと問題があります。
ネズミ講は何が問題なのか?
上層部が儲かる仕組みになっている。早いもの勝ちであるということ。
頑張った人、成果を出した人が報われるわけではない仕組みであること。
ネットワークビジネスのイメージの悪さはどこから来ているか?
- ねずみ講と混同されている方が多い
- ねずみ講、ネットワークビジネスの違いは理解しているが、ネットワークビジネスにありがちな問題を懸念している
ということではないでしょうか。
とくに2のネットワークビジネスにありがちな問題は以下に書いています。
ネットワークビジネス、マルチ商法(MLM)には問題はないのか?
必ずしも問題がないとは思いません。
伝言ゲームで、情報がネジ曲がってしまう可能性があることや、お客さんのことを考えないで自分本意に商品を薦めてトラブルを引き起こす販売者の方もいます。気軽に始められる分、販売する方も玉石混交です。詳しくは以下に書いています。