昨夜は、館山の児童ディ・コスモスにて、夜のアロマ塾開催。参加くださったのは、夏休み期間中の一日あずかりを終え、体力を消耗仕切った保育士さんや、中核地域支援センターの職員さん、特養に勤務する栄養士さんなどなどでした。
昼間の仕事を終え、急いでお弁当を流し込み、駆けつけて下さったのであろうコスモスさんの2階には、柔らかな海色のマットが敷かれています。
参加者が五名、主催者の障害児童ケアマネのアヤさん、精神障害に苦しむ女性のためのグループホームを立ち上げたナナミさん。そして私。合計八名の講座は、やっぱり、言葉も届き、目も届き、和やかな雰囲気に。
三時間の中に、伝えたい事が一杯で、私が伝える情報と、皆さんの中から、引き出す事とのバランスに悩みながらも、参加者の笑顔に支えられた、一回目の講座でした。
児童ケアマネのアヤさんは、私が近づきたかった子供たちとの出会いを結んでくれた人。そして、私は現場の話を沢山聞くのが好きです。そんな現場と、どうアロマテラピーを結びつけ、子供たちや職員を幸せに気づける人に近づけるのかが、私の役割りです。
「所長がね、コスモスで精油を焚いても良いって言ってくれたんですよ!でも、くっせーっていう子供たちも居るじゃないですか?匂いに敏感な子も。沢山の子供達がいる部屋で、どうしたら良いんですかね?」
「それはね、気にしないで下さい」と言うと、耳を澄ませて聞いていた参加者たちが、笑った。
嗅覚は、本物の香りを嗅いでいると、どんどん開いてゆきます。本当に自分にとって有用な香りが嗅ぎ分けられるように、受け入れられるように育ってゆきます。
最初は、本物の香りに触れることの少ない人たちは「臭い」という表現から始まる事が少なくありませんが、直に変わってゆくので、気にしなくて大丈夫だと言う事です。
そう伝えると、一人の職員がこう言った。
「そういえば、私が頭が痛い時につけている精油の香りを、最初はくさいくさいといっていた男の子が、学校から帰ってくるなり、今日はつけていないの?と聞いてきて、私の精油をつけているこめかみの匂いをかいで、クッセー!と言いながら、まんざらでもなさそうな顔をしてたんですよ〜」
「へぇ〜、そうなんだ!じゃあコスモスでもやれるかもしれませんね〜」児童ケアマネのアヤさんが、目を輝かせた。
子供達が、学校で頑張って学んで帰ってくる放課後デイサービス。
お帰りの言葉と共に、植物の香りが癒やしてくれる。安心をくれる。そして、香りと共に、子供時代の想い出が記憶される。
お帰りなさいの香り。沢山遊んで、今度は本当の我が家へ帰るときは、また明日ねと、心穏やかにしてくれる香り。そんな香りで、職員と子供たちとハイタッチ!
私の大好きな、メッセージを持って産まれてきてくれた子供たち。彼らに、彼女たちに、本物のエッセンシャルオイルの香りが届く。
伝えてになってくださった皆さんに、感謝があふれます。