今月発売のプリコラージュ。
我が介護の思想の師である三好春樹氏が、「根拠とすべき人間学とは」に、こんな事を書いてくださった。
「ろくじろうの小池美喜子さん、はいこんちよの小林敏志さんと三人で講師として呼ばれたまめやセミナーで、いい介護に共通するものを見つけた。
それは、昼休みに小池さんによるアロマセラピーのデモがあった。
希望者に小池さんが精油を使ってマッサージをする。
当然小池さんは素手だ。
素肌と素手が触れ合う。
これだけでどんな精巧なロボットもかなわない。
介護現場はそれを手放してはいないか。
今だに、ゴム手袋を使って入浴介助している現場がある。
素肌と素手の間に何かが入り込む。
直接性が失われることで、大事なものを失っているのだ…」
関連:講演活動
(写真はいしいさん家のアロマ講座風景)
先週末、私の師匠であるいしいさん家で、介護に取り入れるアロマ講座をやらせて頂きました。
その時に、こんな質問があった事を思い出したのです。
「介護現場では、水虫の方が多いですよね。そんな方の足には、どうやってアロマテラピーをするのですか?」
わたしの答はこうだ。「気にしないで下さい…大丈夫ですから…」
アロマの精油を焚きますよね。風邪予防とかリラックスとか言いますが、臭い!という人が出てくるじゃないですか?
皆がいい匂いと感じるわけじゃない。そんな時にどうするんですか?
わたしの答はこうだ。「気にしないで下さい…そのうち慣れますから…」
もちろん、アロマセラピストの試験に出たら、この答は大きなバツです。
なぜ、気にしないくていいのですか?
細菌感染したらどうするんですか?
一番、高齢者が集団で暮らす施設として、気にしなくちゃならない事でしょう?
なぜ、匂いを気にしなくていいのですが?とても敏感な人や、それだけで不穏になる人がでたら、困るでしょう?個人宅じゃないんだから…
正解です。そして、おおきなバツです。
素手で素肌に触れます。素手だけれど、素手じゃないんです。
あなたと私の間に、植物のエネルギーが介在するのです。
あなたと私の共同作業で、あなたの素肌から、あなたの血液、リンパ液に、植物のエネルギーが入るのです。
それは同時に私の素肌からも。
となりにいる、あなたの鼻からも、口からも、あなたの脳に入り、肺に入り、体中を巡るのです。
だからね、あなたも、私も、となりの人も、あっちの人も、みんな、みんな一つになるのです。
だからね、あなたの水虫は、私であり、私の笑顔は、あなたであり…
わかるかな?
わかんねぇだろうなぁ?
これ、だれのセリフでしたっけ?
あやしい、あやしい、メディカルアロマセラピーが、日本の介護施設に広がりつつあります。
そして、日本中の年寄と、若者が、いろんな事を気にしなくなりはじめています。
気にしないでください…
あなたは、ワタシだから。
あなたが心地よければ、私も心地良いのだから。
あなたが居心地が悪ければ、私も悪いのです。
さてさて、日本を代表する介護情報誌、ブリコラージュも、アロマの摩訶不思議な力に侵略され、新年号から、アロマ姉さんの連載が始まります。
関連:介護専門誌 BriGolage(ブリコラージュ)に記事を掲載していただきました。
自分の親を見てもらいたい施設が、介護職が、きっとこのブリコラージュという介護情報誌の中に居るはずです。
1年間の定期購読で3,000円+税(送料サービス)六冊も届きます。
どうぞ、来年から始まる「アロマDE介護物語」を読みながら、ブリコを学び、親の介護に慌てない私になろうではありませんか。
もう、ブリコラージュを知らないあなたは、古いです!あなたの介護、遅れていませんか?目からウロコの冊子です。
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