病はね、役に立つものです

今日は、ペンション・てゅもろぉ〜さんにて、アロマ基礎講座が行われました。
「主人がね、脳梗塞で倒れてからもう15年以上でしょ?主人の麻痺にディープブルーラブを塗ってあげて、今度は私にも塗ってと言って、主人に私の肩にも塗ってもらうの。」
それは、ご主人様のリハビリにもなりますねぇーと、言葉を返すと
「そうなの、もし主人がこんな病気にならなかったら、私たちってこんなにいたわり合っていなかったんじゃないかって話す事が良くあるのよ」

奥様が笑顔でそう答えた。

「お母さんの足がこんなに浮腫んで、こんなに太くならなかったら、親はいつまでも元気だと思っていたかもしれませんよね。

親の足を毎晩なでさする事も無かったかもしれませんね。

老いても、病んでも、それでも素晴らしい事が沢山有りますね。」

母娘で参加されるお二人にそう話しかけると、お二人は深く頷いた。

夫をあっという間に失ってしまったと涙していた女性が、ここで習ったマッサージをいつも気がかりな姉にしてあげるのだと、前を向いた。


障害をもった生徒達にマッサージをしてきたという先生の手は、全てを包み込む母の優しさそのものだった。

まだ若かった夫を看取った女性は、これを仕事とし、子供たちを育てるのだと、迷いはない。

病を患い、手足が思うように効かない女性は、口だけならアロマタッチの補助ができると、ベッド脇に立ちつづけた。

精油でかぶれてしう自分の手足が情けないと、いつもは後ずさりする女性が、
かつてのアロマセラピスト時代のように、人前に出て、アロマタッチの説明を一本づつ行った。やわらかな表情で。

彼女が深い鬱にまた引きずりこまれそうな自分と戦っている最中だとは、誰も気づかない。
地球からの精なる香りに包まれて、みんなが笑った。笑いながらのアロマタッチ練習。
それが、いつもアタシたち流。

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