友達のガンが消えたよ!

dotera10

「64歳の友達がね、

今日の検診で進行性のステージⅢだった癌の腫瘍が

消えてるって言われたんだって」

うれしそうに、やっちゃんがさっき、電話をくれた。

やっちゃんと、その友人、くにさんとの再会は、去年の1月。

携帯電話もなかった頃のちょっとした知り合いというだけで、

書き残してあったメモの番号をたよりに電話してきたのだという。

自分を思い出して、何十年かぶりでくれた電話

その向こうで、くにさんは体調の不調と

一人きりの家族だった夫が、

自死しているのを見つけてしまった日の事を

話して聞かせてくれたのだという。

くにさんは、本来面倒なことは嫌いで、

こうと決めたら譲らない性格。

食事は、三食コンビニ。

自分なんか生きていても意味が無い。

病院なんか、絶対に行かない…

やっちゃんが手作りのお弁当を持って会いにゆくと、
くにさんは自分の胸を見せてくれた。

その胸は、鎖骨が腫れ、形が変形し、胸全体が黄色くアザの後のように変わり果てていた。

「乳腺炎だと思うんだ」

何度も、自分に言い聞かせるように言うくにさん。

左の腕もむくんでしまっていた。

それでも、病院には絶対に行かないという。

くにさんの意思は固かった。

やっちゃんは、この時のくにさんにとって

命の電話?

そう、やっちゃんは、まだ三十代の頃から、

ずっとそんな事を続けてきた。

そして、何人も力なく親友を看取り

今でもその遺族たちとの交流は続いている。

「あのさ、乳がんになっちゃった人いるじゃん、

今日も、ああ、そうだって思い出して、
お弁当持って行ってきたんだ」

やっちゃんから、そんなは話を時々耳にして月日は流れていた。

「あのさ、あの友達、やっと病院を受診したんだ。

そしたらやっぱり両方に転移してた。

先生がとても信頼できたみたいで、

まずは先生のおっしゃる放射線治療を35回受けてみるって。

フランキンセンスだけは、ものすごく癒されるって言うから、

放射線の当たる所に塗りなって話してきた」

そうやって、自分の胸を傷だらけにして、

頑張りぬいて、35回の最高の回数という放射線治療を、

くにさんは受け抜いた。

「これで、西洋医学の治療は納得した。

あとは、やっちゃんの言っていた、ドテラ、試してみたい」

昨年の4月から

ミネラルを一日30ml×二回

DDRカプセルを一日2粒×二回

そしてフランキンセンスを好きなように塗る。

ただ、それだけを淡々とはじめてから、14ヶ月後の昨日、

くにさんからのはずむような電話を受け取ったのだ。

これで、毎月の定期検診が、三ヶ月に一回になったと。

それと同時にくにさんが話してくれたのは、

やっちゃんが持ってきてくれた

「人は死なない」「人は見守られて生きる」という

東大病院・救命医療の場で働いてきた矢作ドクターの著書を

何度も繰り返し読んだことだったと。

コンビニ弁当を食べ続けていても、

受けたい治療をすべて受けても、

何でも有りなんだと知って、嬉しかったなぁ。

そして、私が一番嬉しかったのは、

ずっとやっちゃんから、死にゆく人のそばに寄り添い

無念を何度も噛み締め続けた30年の中で、

はじめて聞いた「よかったぁ〜!」だった。

もう、私とやっちゃんにもそれほど多くの人生の選択肢はない。

そして、人生三十年を共に歩んできた私達は、

これからの仕事を大すきなドテラを、

胸を張って語る事に使おうと、決めた。

そこに、

「いいよ、やんな。間違いないよ。楽しむんだよ、大丈夫だから」

沢山のあちらの世界からの、エールが届いているようで

嬉しかったなぁ。

本当にうれしかったんだ。

それだけの、話し。

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