アスペルガーの娘、高次脳機能障害の夫 家族をささえつづけた寛子さんの役目

ろくじろう七周年記念で、

廣子さんが話してくれた。

「人間らしく生きて、

人間らしく死にたい」

息子の聴覚障害、

娘のアスペルガー

苦楽を共に生きた夫が、

クモ膜下出血の後遺症で

重度の高次脳機能障害に…

人の変わってしまった夫が

杖で叩く自分と娘

フルフェースのヘルメットを被っての

十年の在宅介護

今度は介護者である母が壊れてゆくと、

先に移住していた娘に促されて、

館山市へ介護移住

「私が今までのように、

ずっと付き添います。

だから、ろくじろうを

利用させてほしい」

そう懇願したのに、

想像に反して夫は、

じきにろくじろうに

慣れてしまった。
「付き添いは、

無くてもダイジョウブデス。

家で体を休めて下さい…」

それじゃあ、私って何?

ずうっと、ずっと家族の為だけを

思って生きてきたのに…

父の居場所が見つかったと

安心したのもつかの間

今度は母の心が壊れてゆく…

両親を呼び寄せた娘さんが、

そうつぶやいた。

「廣子さんには大きな役割がある。」

廣子さんには、今までの経験と

学びを持って、

皆に伝えてゆく、

廣子さんにしか出来ない役割が…

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